送金アプリは安心して使える?家族が知っておくべきこと

友達とガソリン代をシェアするときや、ルームメイトとタコベルを食べる際に割り勘するのに送金アプリが便利です。送金アプリがスマートフォンにダウンロードしてあれば、ワンクリックで、自分のアカウントから他人のアカウントにお金を送金できます。親にとって送金アプリは、位置情報の追跡が可能なため、子どもを守るために最適なツールかもしれません。しかし、これらのアプリは便利かもしれませんが、家族で使用しても安全なのでしょうか?

送金アプリはどのような仕組みになっているのか?

調査会社のeMarketerは、昨年の推定8,250万人から、今年は9,600万人(スマホユーザー全体の40.4%に相当)がP2P(Peer to Peer)決済サービスを利用していると推定しています。

P2P技術では、送金アプリでプロフィールを作成し、そこに銀行口座やクレジットカードをリンクさせることができます。銀行情報が設定されると、アプリ上で他人のアカウントを探し出して(またはアプリに誰かを招待して)、その人のP2Pアカウントに即座に資金を送金することができます。このとき、銀行口座番号、メールアドレス、電話番号を取得する必要はありません。ユーザーは、アプリの口座にお金を置いておくことや、自分の銀行口座に移すこと、P2Pアプリが発行するデビットカードを使って資金をすぐに使うことを自由に選択することができます。Venmoのようにアプリがクレジットカードを提供している場合は、どこの小売店でもクレジットカードのようにVenmoカードを使うことができます。

人気の高いP2Pアプリには、Venmo、Cash App、Zelle、Apple Pay、Google Wallet、PayPal.me、Facebook Messenger、Snapcashなどがあります。P2Pプラットフォームが急速に成長していることから、日々多くの投資家が新しいキャッシュアプリを紹介するために市場に参入しており、将来的に紙の小切手による取引が必要になるのではないかと多くのアナリストが推測しています。

送金アプリは安全なのか?

稼いだお金が、アプリ上のサイバー空間を行き来することは、安全とは思えませんが、一般的には安全だと言われています。ただし、これには例外もあります。

オンライン詐欺の傾向は、消費者の購買傾向に従うことが多く、現在はP2Pプラットフォームが狙われやすくなっています。P2Pの送金は瞬時に行われるため、詐欺師たちはこれを悪用し、人々のお金を奪う方法を考え出しています。P2Pの支払いを得た後、詐欺師はアカウントを削除して、瞬時に姿を消します。

2018年、コンシューマー・レポート(CR)は、5つのモバイルP2Pサービスの潜在的な財務リスクとプライバシーリスクを、決済認証とデータプライバシーに焦点を当てて比較しました。CRは、すべてのアプリが許容範囲内の暗号化を行っていることを確認しましたが、一部のアプリはユーザーデータの保護方法を明確に説明していないことを指摘しまし、「Apple Pay」>「Venmo」>「Cash App」>「Facebook Messenger」>「Zelle」の順で、アプリの安全性の強さをランク付けしました。また、「これらの製品を使用することで、お客様の金融データや個人データのセキュリティが脅かされることを示唆するものは何もなかった」と述べています。

アプリの構造が安全であっても、アプリの利用者が詐欺に遭わないということはありませんので、アプリの安全性は大きな違いをもたらします。P2Pアプリを日常的に使用しているご家庭では、各ユーザーが潜在的なリスクを理解しているかどうかを確認してください。ここからは、P2Pアプリを利用した詐欺事件の一部をご紹介します。

送金アプリの詐欺の可能性

不正な販売。この詐欺は、オンラインで知り合った人から商品を購入するために、P2Pアプリを通じてお金を送る人をターゲットにしています。親切な出品者は、購入者に「VenmoかCash Appで送金してね」と気軽に提案します。購入者はお金を送りますが、商品は届かず、売り手は姿を消してしまいます。この詐欺は、オンラインマーケットプレイスなどの取引サイトやアプリでよく起こります。

悪意のあるメール 。その他の詐欺は、誰かが自分のP2Pアカウントにお金を入金したというメールを送るケースです。その際に、メール内のリンクをクリックしてアプリに直接アクセスするよう促されますが、悪意のあるリンクをクリックすると、携帯電話やパソコンがマルウェアをダウンロードしてしまいます。詐欺師は、その人のデバイスから個人情報を抜き取ります。マルウェアの攻撃を防ぐために、ご家族のパソコンやスマートフォンに包括的なセキュリティソフトウェアをインストールすることをご検討ください。

チケット詐欺。コンサートやスポーツイベントのチケットをオンラインで販売している人には注意が必要です。購入者は、お気に入りのイベントのチケットを手に入れた興奮に浸り、P2Pアプリを使ってお金を送ったものの、販売者が姿をくらませてしまうことがあります。

子犬と恋人の詐欺。この残酷な詐欺では、ペット愛好家がネット上の子犬の写真に一目惚れし、P2Pアプリを使って代金を支払うと、販売者が自分のアカウントを削除して姿を消してしまうという手口が使われます。また、恋人になりすましてお金を盗むというケースもあります。恋愛関係が深まると、詐欺師は恋人にお金を借りたいと言い出します。被害者はP2Pアプリを使ってお金を送りますが、恋人は音信不通になって姿を消してしまいます。

P2Pの安全性:家族と話をする際のポイント

家族や友人とだけ繋がる。送金アプリを使うときは、知り合いとだけお金のやり取りをしましょう。保険に加入している銀行とは異なり、P2Pアプリでは、誤って支払ったお金や詐欺のシナリオで支払ったお金は返金されません。P2Pアプリは、ユーザーに送金の100%の責任を負わせます。

各送金の詳細を確認する。誤って送金してしまった場合でも、送金者には資金の責任があります。つまり、田中さんに家賃の半分を支払う場合、送信する前に正しい田中さんを選択する必要があります。アプリには、同じ名字のアカウントが登録されているかもしれません。また、それぞれのP2P取引が登録されていることを銀行に確認してください。

公共Wi-Fiでの送金を避ける。公共Wi-Fiは、貴重な金融情報や個人情報にアクセスしようとするハッカーの影響を受けやすいです。そのため、P2P決済アプリを利用する際には、安全でプライベートなWi-Fiネットワークのみを利用するようにしましょう。どうしても公共Wi-Fiを利用しなければならない場合は、VPN(仮想プライベートネットワーク)の利用を検討してください。

P2Pアプリをビジネスで使わない。P2Pアプリは友人間での利用を想定して作られており、ポリシーには商用利用禁止の条項が含まれています。商品やサービスの売買などの大規模なビジネス取引には、「PayPal」などのアプリを利用しましょう。

アプリをロックする。スマホにP2Pアプリをダウンロードしていたら、現金を持ち歩いているのと同じです。もし、誰かがあなたの携帯電話を盗んだら、ロックされていないP2Pアプリにアクセスして、簡単にあなたの銀行口座からお金を奪えるでしょう。ほとんどのアプリには、暗証番号、指紋認証、二要素認証が用意されているので、アプリに特別なセキュリティを設定するようにしましょう。また、端末のホーム画面を常にロックしておきましょう。

プライバシー設定の調整。Venmoには、ソーシャルメディアのフィードのように、ユーザーが資金を交換すると自動的に共有されるフィードがあります。エド・シーランのチケット代を友人に支払ったことを見知らぬ人に見られないようにするには、必ずプライバシー設定を調整してください。

ディスクロージャーを読む。アプリの安全性を評価する一つの方法は、その情報開示を読むことです。お使いのアプリは、あなたのプライバシーとセキュリティをどのように保護していますか?アプリはお客様のデータをどのように使用していますか?アプリのエラー解決のポリシーは何ですか?

まとめ

安全にアプリを利用するには、ユーザーが危険やリスクを把握し、ハッカーや詐欺師からの攻撃を未然に防ぐ対策をする必要があります。P2Pアプリを愛用している家族同士で、アプリでお金をやり取りすることの責任について、時間をかけて話し合ってみてください。

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