Facebookで詐欺やサイバー犯罪の被害に遭わない方法を解説

SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)は、スマートフォンの普及とともに一気に世界中に浸透し、今では多くの人の生活の中でなくてはならない存在ともいえます。しかしながら、SNSの進化とともに、SNS上で起こるサイバー犯罪は増加しており、テクノロジーの発展と犯罪に遭う危険度は表裏一体ともいえます。SNSを利用した詐欺や犯罪の手口は年々巧妙化しており、私達も被害に遭わないためにも次々とセキュリティ対策を講じて、対応しつづけなければいけません。今回は、世界最大規模のSNSであるFacebookでの詐欺やサイバー犯罪の事例をもとに様々な対策を紹介します。

世界最大のSNS「Facebook」とは?

2000年代後半から2010年代はじめにかけてSNSが、世界中で爆発的といえるほどの広がりを見せてから10年以上が経ちました。その中でも「Facebook」は2023年3月現在、世界中に約30億人ものユーザーがいる世界最大のSNSで、SNS業界を長年リードしてきました。一時期は、ユーザーが四六時中見ているなどユーザーの使い過ぎで中毒性のような現象が起こるまで人気があり、日本でも社会問題の一つにまで発展しました。

しかし、2010年代中盤からはInstagramやTikTokなど、写真や動画投稿をメインとする新たなSNSが次々と登場してきたこともあり、10〜20代若い世代のユーザーのFacebook離れが加速しました。現在、日本国内のFacebookのアクティブユーザー数は約2600万人で、X (旧Twitter – 4500万人)やInstagram(3300万人)と比べても数で見劣りしますが、30〜50代中高年世代にはいまだに絶大な人気を誇っています。

Facebookを利用するメリットとデメリット

Facebookを利用する上では、いくつかメリットとデメリットがあるので紹介します。メリットとしては、日本国内の場合は多くのユーザーが実名で登録しているので、学校の同級生や勤務先の同僚など実際に面識のある人とつながる場として利用することができます。実生活では、しばらく疎遠になったいた学生時代の同級生とFacebookを通して、何十年ぶりに再会したなどという話もよく聞きます。友人と何年も直接会っていなかったり、物理的に離れていても、Facebook上で旅行や家族の写真をシェアすることで年賀状の代わりにお互いの近況報告もできるのもメリットといえるでしょう。

このように実名など個人情報を公開してやり取りを行なうことで、人とつながりやすくなるのがFacebookの特徴といえますが、一方ではその個人情報がサイバー犯罪者に狙われやすくなっているというデメリットもあります。サイバー犯罪者達は、Facebook上にある個人情報をもとにFacebookだけでなく、他のSNSやオンラインバンキングのアカウントやパスワードなどまでも詮索しようとしてきます。

また、自宅や職場など様々な場所で利用したり、仕事用とプライベート用の両方のデバイスで使用してしまうことで、個人情報や企業の機密データが流出する危険性も高まっています。

Facebookでの詐欺やサイバー犯罪の事例

ここではFacebookを悪用した詐欺やサイバー犯罪の事例を紹介します。

スパム

スパムメールと同じようにFacebook上でも、勝手にメッセージを送りつけてきてデバイスをマルウェアなどに感染させたりする手口が常套手段といえます。見知らぬアカウントからメッセージを受信し、その中にURLが添付されていた場合は絶対に開かないように注意しましょう。もし、開いてしまった場合は自分のデバイスが感染するだけでなく、Facebook上で友達になっているアカウントにスパムメッセージが大量送信されてしまう可能性があります。

アカウント乗っ取り

犯罪者達は、しばしばFacebookのアカウントやパスワードを手に入れてアカウントを乗っ取ります。そして、一般的な手口としては、乗っ取ったアカウントになりすまして友人にメッセージを送り、コンビニなどでAmazonなどのギフトカードの購入を促し、その番号を求めてくるなどしてきます。また、Facebook上でのメッセージのやりとりを流出させたり、脅してくる場合もあります。友人からいつもとは違う内容や口調でメッセージを受信した場合は、アカウントを乗っ取られている可能性が高いので、すぐにFacebookとは別な連絡手段で友人に確認しましょう。

写真や動画を二次利用

Facebookで写真や動画を投稿する際は注意が必要です。犯罪者達は、ユーザーが投稿した写真や動画を勝手に二次利用して偽のアカウントを作成し、あたかも本人であるかのようになりすまします。そして、友達になっているアカウントに接触して、詐欺を働こうとします。場合によってはダークウェブ上で売買される可能性もあります。セキュリティ対策としては、投稿の公開範囲を限定するなどしましょう。

上記の他にもFacebook上には、フィッシング詐欺やショッピング詐欺、チャリティー詐欺、詐欺広告など様々な犯罪があり、手口も年々巧妙化しています。Facebookを利用する際は見知らぬ人からメッセージが届いたりした際には十分警戒するようにしましょう。

Facebook上でサイバー犯罪の被害に遭わないための対策

現在、Facebook上では様々な犯罪が報告されていますが、ここでは被害に遭わないための対策をいくつか紹介します。

面識のないアカウントからの友達申請は無視

サイバー犯罪者達は、見知らぬアカウント装って友達申請し、詐欺を働こうとしてきます。もし、面識のないアカウントから友達申請が届いた場合は絶対に承認せず、無視するようにしましょう。

ログイン通知をオンにする

自分が使用しているのと異なるデバイスでログインがあった場合にメールなどで通知が来るように設定しておくと乗っ取り防止にもなります。もし、見覚えのないログイン通知があった場合は、すぐにパスワードを変更するなどしましょう。

2段階認証を設定する

通常のログインに加えて、電話番号などでの2段階認証は有効手段といえます。仮にサイバー犯罪者がログインを試みたとしても、2段階認証を設定しておくことでセキュリティレベルが上がり、ログインされる心配がなくなります。

投稿範囲を限定する

Facebookに投稿した写真や動画を第三者に盗まれないようにするためには、公開範囲を限定することをおすすめします。投稿内容やプロフィールの公開範囲を友達限定などにすることで外部へ流出する可能性を大幅に下げることに繋がるでしょう。また、住所や電話番号、メールアドレスなどの個人情報をプロフィールに掲載するのは控えましょう。

複数の連絡手段を把握しておく

普段からFacebookを乗っ取られた場合を想定して、友人や家族のFacebookのメッセージ以外の他の連絡手段を複数把握しておくことをおすすめします。もし、友人からいつもとは違うようなメッセージを受信した場合は、Facebook以外の別な連絡方法で本人に連絡を取り、確認するようにしましょう。

包括的なセキュリティ対策ソフトを導入する

Facebookを通じて遭遇する脅威からデバイスを保護するために包括的なセキュリティ対策ソフトの導入をおすすめします。なかでもマカフィーが提供するマカフィー プラスウルティメイトには、優れたウイルス対策ソフトをはじめ、ユーザーの個人情報が漏洩していないかを確認できるIDモニタリングサービス、接続することでインターネット通信を暗号化して安全性を高めるVPN(仮想プライベートネットワーク)などを兼ね備えており、どれもオンライン上の脅威から個人情報やデバイスを保護するために役立ちます。

まとめ

Facebookは、私達人間のビジネスやプライベートでのコミュニケーションに大きな変化をもたらしました。年々、新たなSNSが登場していますが、Facebookはいまだに多くの人が利用していることからもわかる通り、SNSの中でも揺るぎない地位を確立しているといえます。しかしその分、詐欺師やサイバー犯罪者に狙われる可能性も高く、個人情報をターゲットとした様々な事件が多発しているのが現状です。私達は常にFacebookを悪用したオンライン上の脅威にさらされていることを認識しなければなりません。

このようなFacebook上での犯罪に巻き込まれないためにも、上記で紹介したセキュリティ対策を実行することが重要です。そして、何かいつもと違うと感じたらすぐに臨機応変に対応できるように準備しておきましょう。Facebookが次々と素晴らしい機能を提供してくれるおかげで、私達はまだ経験した事のない新しい感覚を堪能することができます。Facebookを何も不安なく利用するためにも普段からしっかりとセキュリティ対策をしておくことをおすすめします。

個人情報・ID保護機能

もし、オンライン上でお客様の情報が盗まれたことを検知した場合、他の同様のサービスよりも最大10ヶ月早く警告を受けることができます。

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