現代を生きる高校生にとってインターネットは、もはや生まれた時から存在しているので何の違和感もなく、幼少期から使用しており、高校生になるとスマホやSNSのアカウント自体を持つことに何の抵抗感もなく、彼らにとってはこれが常識であり、当たり前の世界といえます。そして、SNSには年齢制限が設けられていますが、最近では高校生だけでなく、中学生、小学生でも利用しています。しかし、そういったSNSやインターネット上には未成年を狙った様々な罠が張り巡らされているのも事実です。犯罪者達はインターネットに関する知識の乏しい子供達をターゲットに常に狙いを定めており、ひとたび犯罪の被害に遭ってしまうとその後の人生を棒に振ってしまう可能性もあります。今回は、高校生を中心に未成年を標的にしたサイバー犯罪の事例とともに被害を未然に防ぐために有効的なマカフィー+をはじめとするセキュリティ対策についても解説します。
インターネット上には興味深いサービスと危険が常に隣り合わせ
インターネットが一般家庭でも使用されはじめてから四半世紀が経ち、スマホを使用し始めて15年が過ぎようとしている昨今ですが、オンライン上には様々な便利なサービスが登場しています。SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)は当初、特定のプラットフォーム上で日常を投稿したり、様々な人々と交流をすることができることが長所でしたが、現在ではリアルタイムで情報を収集するための検索手段や各サービスやイベント、商品等の宣伝、そして就職活動なんかにも使用されています。また、2019年末からしばらく続いた世界的なコロナウイルスパンデミックの影響によって、映画やドラマ、音楽などを期間を決めて視聴できる様々なサブスクリプションサービスが浸透しました。そして、婚活をはじめとする人間同士の出会いもオンライン上を舞台に移り変わりつつあります。このようにこれまでリアルな世界で行なってきたことをオンライン上で行なうことにより、私達の生活はより便利なものになっています。
ただ、何でもかんでもオンライン上で完結させてしまうと、オフラインの世界ではなかった新たな問題に遭遇してしまいます。例えば、駅やカフェなど公共のフリーWi-Fiのほとんどはセキュリティ面が脆弱で、サイバー犯罪者はそこを狙って罠を仕掛けており、接続するとマルウェアに感染したり、個人情報が漏洩してしまう場合があります。特にオンラインバンキングの口座情報やクレジットカード情報など直接的に金銭搾取に繋がる情報はサイバー犯罪者の格好のターゲットとなることから狙われやすく、入力する際は注意が必要です。もちろん、FacebookやX(旧Twitter)、Instagramなどの利用者が多いSNS上にも悪だくみを企てている犯罪者は多く、現在でも高校生をはじめとする未成年を狙った犯罪行為や事件は後を絶たず、深刻な社会問題の1つになっています。サイバー犯罪者達は、SNS上でのどんな些細な情報でも見逃さず、得た情報をもとに各個人のパスワードなどを割り出そうとするので、SNS上で写真や個人情報を投稿する際は細心の注意を払わなければなりません。このようにオンライン上でのサービスが急速に発展している裏ではオンライン上の様々な情報を悪用したサイバー犯罪が横行しており、オンラインサービスを利用するには常に危険と隣り合わせといえ、被害に遭わないためにもオンライン上でのセキュリティ対策が急務となっています。
高校生関連の主なサイバー犯罪事例を紹介
オンライン上で個人情報を狙う犯罪は年々手口が巧妙化しており、なかでも高校生を含む若者は格好のターゲットとなりやすいですが、一方ではオンラインセキュリティの知識が乏しいことなどから加害者にもなりやすい傾向があります。こちらでは、実際に起こった高校生が関連したサイバー犯罪の事例を紹介します。
エスカレートするSNSやネット上でのいじめ
国内外問わず、世界中でSNSやネット上でのいじめは非常に多いです。被害者は他人に見られたくない恥ずかしい写真や動画をもとに脅されてしまったり、偽の情報を拡散させられてしまった結果、自殺してしまった高校生も多いです。SNS上でのネットいじめや誹謗中傷は、被害者の顔が見えなく、犯人も特定されづらいのでエスカレートしやすい傾向があり、現代における深刻な社会問題の1つとして認識されています。
元交際相手からリベンジポルノやサイバーストーカー攻撃
かつての交際相手が復縁を迫ったり、嫌がらせなどの目的で、相手の同意なしに性的な画像や動画をインターネット上に公開するリベンジポルノや相手のSNSなどにコメントやメッセージを送り続けるサイバーストーカー行為などの事件も多いです。日本では2014年に法律で規制されましたが、いまだに数多くの事件が起きており、オンラインセキュリティの知識に乏しい高校生も被害に遭っています。
Xで自殺願望者を募った連続殺人事件
2017年に神奈川県座間市で起きた連続殺人事件では、9人の被害者の中には女子高生3人が含まれていました。犯人は複数のX(旧Twitter)アカウントを使って自殺願望のある女性を誘い出して次々と殺害しました。この事件はX(旧Twitter)を悪用した殺人事件として世界中で知られたことでTwitterの使い方に関して議論され、事件後にはX(旧Twitter)の利用規約に「自殺、自傷行為をほのめかす投稿を発見した場合は助長や扇動を禁じます」との文言が追加されました。
高校生が企業に対してDDoS攻撃
2014年、熊本県内の高校生がオンラインゲームサービスを提供している会社に対して、DDoS攻撃を行なって会社の業務を妨害し、書類送検される事件がありました。この高校生は同社が提供しているオンラインゲームを利用しており、ゲーム運営会社の運営方法に不満があったため、サイバー攻撃の代行会社にDDoS攻撃を依頼し、大量にデータを送りつけてサーバーをダウンさせるなど犯行に及んだという。
高校生がアカウントを乗っ取り、転売
高校生が他人のオンラインゲームのアカウントを乗っ取り、書類送検される事件も多いです。2022年3月に発生した鹿児島県内の高校生による事件では、ゲーム実況を行なっていた被害者のX(旧Twitter)に不正侵入し、そのX(旧Twitter)アカウントを使ってオンラインゲームのアカウントを取得。さらには10万円以上課金して強化したそのアカウントを転売し、10~20万円ほどを得ていました。このように複数のサイバー犯罪を組み合わせるなど手口が巧妙化している犯罪が増えています。
サイバー犯罪の被害を防ぐための対策
以下では、高校生でもサイバー犯罪による被害を防ぐことができる主な対策を紹介します。
オンラインセキュリティの知識を身に付ける
インターネット上には、サイバー犯罪の手口だけでなく、被害を最小限に防ぐための対策がたくさんあるので、それらの情報を調べて知識を習得することが一番のセキュリティ対策といえます。また、ニュースなどで最新のサイバー犯罪の傾向にアンテナを張っておくことも良いでしょう。
IDとパスワードは推測されにくいものを設定する
現代ではSNSをはじめ、音楽を聴いたり、ドラマなどの試聴など、様々なオンラインサービスを利用している高校生も多いはず。そのようなオンラインサービスを利用する際は、大小アルファベットや数字、記号などを組み合わせた複雑なIDとパスワードを設定することでサイバー犯罪者に推測されずに済むでしょう。
SNSで投稿する前にもう一度考える
SNS上には多くのサイバー犯罪者がおり、パスワードの手掛かりになるための個人情報を常に狙っています。なのでSNSで投稿する際には、内容に個人情報が含まれていないかどうか、インターネット上に公開しても本当に大丈夫なのかをもう一度よく考えてから投稿するようにしましょう。
OSやアプリは常に最新版に
オンライン上の脅威は常に進化しており、私達の個人情報を狙っています。これら最新の脅威に遭遇しないためにも、お使いのスマホのOSやアプリは、常に最新の状態を保ちましょう。
セキュリティソフトやアプリを導入する
パソコンやスマホ向けのセキュリティソフトやアプリを導入することもセキュリティ対策の1つです。オンラインセキュリティ業界の代表的な企業であるマカフィーが提供するマカフィー+は、優れたセキュリティ機能を兼ね備えているので簡単にセキュリティ対策ができるおすすめの方法といえます。
まとめ
今回は高校生に関するサイバー犯罪について詳しく紹介してきました。日本では、SNSを通じて未成年を狙ったサイバー犯罪は年間2000件ほど発生していることがわかっていますが、このうち高校生をターゲットにした事件は半数以上にもなります。しかし、これは氷山の一角であり、明るみに出ていない事件が数多く起きています。今回紹介した事件は、犯罪に対する認識が薄い高校生などの若者が被害に遭うことが多く、加害者のほうも事の重大さを理解せずに面白半分で行なっている傾向があります。このような事件を未然に防ぐためにも幼少期からのサイバー犯罪に関する教育の必要性が問われています。
また、自動車免許を更新する際に必ず交通事故の映像を見せられるのと同じように、今回紹介した数々の事例を見ておくことも効果的な予防策といえます。もちろん、オフライン上での生活でダメな事は、オンライン上でも同じで他人を誹謗中傷することは決してしてはいけません。
そして、信頼性の高いセキュリティソフトを利用することも大きなセキュリティ対策といえます。なかでもマカフィーが提供しているマカフィー+は、安全性が低いウェブサイトを事前に知らせてくれるウェブ保護機能をはじめ、自分のインターネット通信内容が外部に漏れないように暗号化してくれるVPN(仮想プライベートネットワーク)機能、複雑なパスワードを自動生成してくれるパスワード管理機能など、業界最高レベルのセキュリティ機能を誇っているのでおすすめです。このアプリは台数無制限で保護可能なので、親や家族が利用している場合はすぐに使わせてもらいましょう。