脱獄やroot化がスマホのセキュリティに与える影響とは?

スマホの脱獄やroot化という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、これは何を意味しているのでしょうか?

脱獄・root化とは?どう違うの?

基本的に脱獄とroot化は名前が違うだけで、同じ仕組みを表す言葉です。

「脱獄(ジェイルブレイク)」とは、iOSオペレーティングシステムを搭載した端末に対して、Appleや関連キャリアが課している制限を取り除くハッキングの一種です。スマートフォンの所有者がOSのルートに完全にアクセスし、すべての機能にアクセスできるようにすることを意味します。脱獄と同様に、Android OSを搭載したスマホやタブレット端末の制限を解除することを「root化」といいます。

脱獄・root化が脚光を浴びたワケ

脱獄した携帯電話が主流になったのは、Apple社が初めてiPhoneを発売したときで、当時はAT&TのiPhoneでしか実行できませんでしたが、現在は日本のiPhoneでも脱獄をすることができます。

脱獄やroot化が注目された理由は、お持ちのスマホを脱獄することで、他のキャリアや海外のSIMの使用が可能になるからです。

脱獄・root化のデメリット

端末を脱獄・root化することで、これまで気づかなかったセキュリティホールが開いたり、端末に搭載されているセキュリティ対策を無効になったりしてしまいます。脱獄したiPhoneやroot化されたAndroid端末は、ウイルスやマルウェアの影響を受けやすくなっています。これは、ユーザーがウイルスのないアプリをダウンロードできるようにするApp Storeや Google Playのアプリケーション検査プロセスを回避できるためです。

まとめ

今後数年間で、何百万台ものスマートフォンがガラケーやノートパソコン、デスクトップパソコンに取って代わり、何十億ものアプリケーションがダウンロードされるようになると、モバイル犯罪のリスクが高まることは避けられません。最新のサイバーリスクや詐欺についての知識を深めるだけでなく、モバイルデバイスに適切で包括的なセキュリティアプリをインストールしておくことをおすすめします。

また、モバイル機器の脱獄やRoot化は、制限なくスマホを使えるという利点に見合わないセキュリティリスクを招く可能性があることを覚えておきましょう。

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