オンライン上で個人情報を守るための方法10選
現代に生きる私達は、かつてないほどインターネットを利用しているといえます。その大きな理由としては、年々利便性が進化しているおかげでオンライン上で請求書を作成したり、ボタン1つで簡単にホテルや航空券が予約できるようになるなど、もはや生活に必要不可欠な存在になっていることがあげられます。しかし、このようなメリットの反面、個人情報流出などのリスクにさらされる可能性もあります。
個人情報の盗難とは、ある人が他人の個人情報や金融情報を自分の利益のために利用することを指します。サイバー犯罪者は、氏名、誕生日、マイナンバーカード、運転免許証番号、自宅の住所、銀行口座情報などの情報を入手し、自分の利益のために利用しようと企てます。例えば、名前と一致する金融情報さえあれば、クレジットカードの申し込みや新規口座の開設に利用することができてしまうのです。
しかし、ただ単にこのような事例があるというだけで何も心配することはありません。いくつかの最善の対策を実践することで、自分自身と家族の安全を守ることが可能になります。今回紹介する方法を家族で共有し、家族全員の安全を守るために役立ててみましょう。
強力なパスワードでデバイスを保護する
パソコンやタブレット、モバイルデバイスを独自の強力なパスワードで保護することは良い習慣といえます。これらのデバイスには、Eメールや銀行口座に接続するアプリなど、各個人の最も重要な情報が保存されているでしょう。そのため、もしもこれらのデバイスが悪用された場合でも、強力なパスワードさえ設定していれば、個人情報へのアクセスが難しくなります。
パスワードを作成する上で重要なのは、ハッカーが推測できないような強力なパスワードを作ることなので時間をかけて考えるようにしましょう。強力なパスワードは、記号、数字、文字が混在しているものが理想で、「123456」のような単純なパスワードは避けるようにしましょう。これは一般的に人々がよく使用するパスワードの1つで、ハッカーにすぐに推測されてしまう可能性が高いです。また、生年月日や住所、名前なども他人が推測できる情報なので絶対に入れないようにしましょう。
また、複数のアカウントで同じパスワードを使用している場合、サイバー犯罪者が1つのアカウントにアクセスすると、他のアカウントにもアクセスされてしまう可能性があるので、アカウント毎に異なるパスワードを使用するようにしましょう。ただし、全てのパスワードを覚えていたり、管理するのはとても難しく、時には忘れてしまいがちになります。幸い、マカフィーが提供しているアイデンティティ保護サービス(identity protection services)には、パスワードマネージャーという機能が含まれており、これは複数デバイスのアカウントのログイン情報を保護することができます。このツールはパスワードを暗号化し、安全に保存するとともに管理しやすくします。
フィッシング詐欺の見分け方と回避方法
オンライン上で個人情報を盗もうとするサイバー犯罪者達は、次々と新しい技術を活用することに長けており、なかでもフィッシング詐欺はその代表的な例として知られています。フィッシング詐欺は、犯罪者が政府機関や銀行など信頼性の高い団体になりすまし、その立場を利用して機密情報を盗もうとします。従来のフィッシング詐欺は主に郵便物でしたが、現在では電話やテキスト、Eメールでも行われるようになっています。
一般的な経験則として、企業や銀行、もしくは他の組織から連絡があった場合は、決して個人情報を教えないようにしましょう。また、フィッシングメールを検知するためにEメールのスパムフィルターの設定もおすすめします。もちろん、知らない人からのメールは絶対に開かないでください。また、フィッシングメールに添付されたファイルも危険です。なかにはマルウェアが含まれているものがあり、デバイスに侵入して個人データにアクセスする可能性があるので、むやみにダウンロードしないようにしましょう。McAfee+アドバンスは、マルウェアやウイルスなどオンラインの脅威からの保護機能を兼ね備えていると同時に、個人アカウントを常時監視することでサイバー犯罪者から守ります。
また、詐欺サイトがフィッシング詐欺と同様の手法を使う場合もあります。たとえ、住宅ローンを取り扱う会社や銀行、クレジットカード会社の正規のウェブサイトと酷似していた場合でも、消費者から情報を得るための詐欺サイトの可能性があります。訪問するサイトがその機関や組織の正規のサイトであるかどうかを毎回確認することを忘れないでください。加えて、導入することで安全なインターネット閲覧を実現するマカフィーのウイルス対策ソフトの利用も検討してみましょう。
銀行を通じて警告を設定する
金融機関で個人情報の盗難が発生した場合、銀行や金融業者などにも影響が及んでしまうため、金融機関は積極的に詐欺を未然に防ごうと様々な対策を講じています。その方法の1つが詐欺警告で、ネットバンクを設定している顧客の中で、銀行側が口座に不審な動きがあると判断した場合、Eメール、テキストメッセージ、電話などで詐欺の警告を発します。
場合によっては、銀行がその操作自体が正当なものかどうかを確認できるまで、口座を凍結することもあり、これはクレジットカードの不正利用を防ぐためによく使用される方法です。その中の一例として、アメリカに住んでいるにもかかわらず、ドイツのIPアドレスがクレジットカードを使用した場合、クレジットカード会社はおそらく警告を発するという、地域的な制限もあります。また、特定の取引金額や種類に対して警告を設定することも可能です。
定期的に信用情報を確認する
アメリカ国内では、連邦取引委員会(FTC)が主導しているAnnualCreditReport.com経由で、信用報告書に12ヶ月毎、無料でアクセスすることができます。Experian、TransUnion、Equifaxが主要な信用情報機関です。この信用報告書によって個人に関する様々な信用情報が犯罪者に悪用されていないかどうかを確認することができます。日本国内では、日本信用情報機構(JICC)に問い合わせることで自分名義のクレジットカード情報などの信用情報を確認することが可能です。自分が知らないうちに被害に遭っていないかどうかをチェックできるので不安な方は定期的に確認するようにしましょう。もし、信用情報の中に全く身に覚えのないものを発見した場合は、該当する金融機関等に連絡して確認するようにし、個人情報の盗難の疑いがある場合は、お住まいの各都道府県の警察のフィッシング報告専用窓口に相談するようにしましょう。
ソーシャルメディアで共有するものに注意する
ソーシャルメディアは、オンライン上で人と繋がるのに最適といえますが、その反面、いくつか危険な部分もあります。投稿する際の内容には十分注意し、自宅の住所や誕生日、子供の名前、ペットの名前など、パスワードとしてよく使用されるような細かい個人情報の共有はできるだけ公開しないようにしましょう。また、セキュリテイ面をより強化する2段階認証をソーシャルメディアが提供している場合は、必ず利用するようにしましょう。
投稿や共有する画像に関しても厄介な問題といえます。特にパスポートやワクチンカードの写真など、個人情報が含まれる写真は絶対に投稿しないことはもちろんのこと、住所や番地が入った自宅や郵便物の写真など、写真の背景に何が写っているのかも考慮するようにしましょう。また、あらゆるソーシャルメディアのアカウントの閲覧可能な人を限定する設定にするのもよいかもしれません。そして、たとえアカウントが非公開であっても、上記で紹介したポイントは必ず守りましょう。
機密文書はシュレッダー処理する
個人情報を盗む犯罪者の中には、ゴミ箱に飛び込んで個人情報を入手する者も存在します。この問題の解決策のひとつは、ペーパーシュレッダー機を購入することです。シュレッダーを使用することで、書類を細かく刻むことができるため、個人情報を含む書類を他の人が拾い集めることが難しくなります。
以下では、シュレッダーにかけたほうがよい書類を紹介します。
- デビットカードやクレジットカード明細書、銀行明細書など、個人の金融情報が記載されているもの
- 請求書や領収書に金融機関の口座番号などの詳細が記載されているもの
- 給与明細書や雇用契約書など、マイナンバーが記載されている書類
- お名前やご住所などの連絡先が記載された迷惑メール
- 古い写真や身分証明書(これを利用して偽のID作成が可能)
- オンラインショップの返品用ラベル(個人情報が掲載された)のようなもの。
- 保険情報が含まれている可能性のある医療記録や領収書
- 使用できない小切手
シュレッダーにかける必要があるかどうかわからないものもあると思いますが、そういったものは先に破棄してしまいましょう。ほんの数秒の作業で済みますし、あとで後悔するよりも安全な方を選択するべきです。
ウイルス対策ソフトであらゆるデバイスを保護する
請求書の支払いをはじめ、オンライン上で様々な事を行なう際はパソコン、タブレット、スマートフォンを使用していますが、これには多くの個人データが含まれており、どれか一つでも情報漏洩したり、ウイルスに感染したら大変なことになります。なので、常にハッカー達の攻撃から保護する必要があります。マカフィーのウイルス対策ソフトを導入することで、ウイルスやスパイウェアから保護することが可能です。また、ファイアウォールは、設定されたセキュリティパラメーターに基づいて、ネットワーク通信の送受信を制御するネットワークセキュリティシステムでです。ウイルス対策ソフトに加え、このファイアウォールも兼ね備えているとセキュリティはより堅固なものになるでしょう。
また、デバイスのセキュリティをさらに高めるために、仮想プライベートネットワーク(VPN)を利用するのも良い選択肢といえます。VPNは、インターネット通信の際にネットワーク上にトンネルのようなものを通すことで通信が暗号化し、通信内容が外部に漏れない仕組みになっています。特に駅やカフェなど公共のWi-Fiなどを利用する際には便利でハッカーから保護します。VPNを使用することでインターネット上での閲覧履歴や個人情報、アクセスしている地域を記すIPアドレスなどを、第三者の目から守ります。もちろん、マカフィーもVPNサービスを提供しているので、ウイルス対策ソフトとともに使用するとよりオンライン上でのセキュリテイ面が強化されます。
個人的な書類は安全な場所で保管する
パソコンやタブレット、モバイル端末には数多くの個人情報が保存されていますが、保護するべき機密書類はハードコピーに保存したほうがよいでしょう。特に出生証明書、マイナンバーカード、パスポートなどの書類には、サイバー犯罪者が個人的な利益のために利用可能な貴重な情報が含まれているため、安全な場所に保管することをおすすめします。
機密性の高い書類は、机の引き出しの中にそのまま入れておくのではなく、しっかりと鍵をかけられる金庫に保管し、暗証番号を入力するのが最善策です。また、大家族で全員のデータを管理する必要がある場合は、乱雑にしまって書類を紛失してしまいかねないので、各書類をファイルなどで整理整頓しておきましょう。
こまめにニュースをチェックし、データ侵害について学ぶ
最先端のハッカーは、個人をターゲットにするだけではとどまらず、企業や政府機関、高等教育機関、医療施設など、消費者の機密情報を収集しているあらゆる組織への侵入を試みる可能性があります。もし、企業がデータ侵害に遭った場合は、影響を受けた可能性のある消費者に通知することが法律で義務付けられています。
しかしながら、自分自身に影響を及ぼす可能性のある情報漏洩について、積極的に自分で調べて情報を得ることは良いことです。大規模なデータセキュリティに関する機器は、通常、メディアで報道されます。また、マカフィーのブログ内でもデータ侵害についての記事を投稿しているので参考にしてみてはいかがでしょうか。仮に勤め先の企業や取引先の企業が影響を受けた場合は、すぐに自分のパスワードと関連するアカウントのパスワードを変更するようにしましょう。
個人情報の盗難に関する警告の兆候を知る
個人情報が盗まれる際の兆候を知ることで、早期に発見でき、より安心してインターネットを楽しむことができるようになります。家族と以下で紹介する警告の兆候について一緒に学び、誰もが安全に過ごせるようにしましょう。ここでは、サイバー犯罪者達があなたを狙っている可能性のある場合の兆候をいくつか紹介します。
- 借金取りから見覚えのない口座について電話がかかってきた場合
すぐに電話で個人情報を提供しないようにしましょう。信用情報等を確認し、問題の負債に関する詳細を確認しましょう。 - 自分の信用情報が説明できないほど変化している場合
主要な信用調査機関から信用報告書のコピーを入手し、その理由を調べましょう。 - 自分の銀行口座やクレジットカードに自分(とその家族)が説明できない請求がある場合
金融機関に連絡して、詐欺の疑いがあることを報告し、それを裏付ける関連書類を提出しましょう。また、お住まいの地域の自治体にも詐欺を報告することができます。 - 金融機関から詐欺の警告が届いた場合
詐欺の可能性があると判断された場合は、できるだけ早く確認するようにしましょう。 - 他人名義で書かれた郵便物が届いた場合
例えば、医療費請求書、見知らぬ税金関連書類、クレジットカードの請求書などです。関連機関に問い合わせてみましょう。
オンライン上でしっかりと保護するために
インターネットは、私達を含む世界中の人々を繋ぎ、非常に便利なものといえますが、だからこそ個人情報を保護することが重要です。これから人々は、今まで以上にインターネットに接続し、より多くのことを行い、より多くを共有するようになりますが、それに付随してサイバー犯罪者はそれらの弱点を突き、犯罪に利用しようとします。ハッカー達は、個人的な利益のために個人情報を盗み、その中にはあなたの個人情報も入っていると言っても過言ではありません。
マカフィーは、サイバー犯罪者達による個人情報の盗難からあなたを守るためのお手伝いをします。特にMcAfee+アドバンスを導入することで、あなたのメールアドレスや個人アカウントを24時間365日監視し、個人情報流出を心配することなく、インターネットを快適に利用することができます。今回、紹介した個人情報を保護するためのいくつかの方法を実践することで、あなたとあなたの大切な人たちが安心してインターネットに接続できるようになります。さらにはマカフィーが提供する各サービスを利用することで、インターネット上でのより高い安全性を維持でき、とても快適なオンライン生活を送れるようになるでしょう。