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マカフィー、ネット接続している家族に関するグローバル調査の結果を発表

 

 
 

2022年6月3日 —

マカフィー、ネット接続している家族に関するグローバル調査の結果を発表
子供のオンライン保護における親の理想と現実にギャップあり
日本の親は、子供のモバイルデバイスにセキュリティ対策を施すことが世界平均と比べて
圧倒的に少ないことが判明

米国時間5月12日に発表されたニュースリリースをもとに、日本向けに一部編集したものです。

マカフィー株式会社(本社:東京都渋谷区)は、「2022年度 McAfee Connected Family Study (ネット接続している家族に関するグローバル調査)」の結果を発表しました。このグローバル調査は、世界10カ国の親15,500人とその子供12,000人以上を対象に、家族のオンライン上の接続と保護対策の状況について理解するため、マカフィーが初めて実施したものです。

調査によると、大切な家族を守るための考え方や行動に世界的に大きな違いがあることや、最も脆弱な人々がオンライン上で保護されていない現状が分かりました。また、世界中のほぼすべての親がネット上でも保護者としての役割が必要だと認識している一方で、その理想と現実に乖離があることが明らかになりました。

親はウイルス対策ソフトウェアをインストールしたり、パスワード保護を使用したり、オンラインショッピングは信頼できるお店に限定するなど、子供のデバイスよりも自分のデバイスに多くのセキュリティ対策を施しています。例えば、世界全体で56%の保護者が自分のスマートフォンをパスワードやパスコードで保護していると答えたのに対し、子供のスマートフォンにも同じことをしていると答えたのは42%にとどまりました。

特に日本の親は、子供のモバイルデバイスでセキュリティや安全性の対策を施すことが圧倒的に少ないことがわかりました。例えば、ネットの閲覧履歴やメール履歴をチェックしているという回答はわずか9%で、世界全体の回答と比較すると23%低い割合でした。そのほか、保護者機能ソフトウェアの使用(15%少ない)、特定サイトへのアクセスの制限(14%少ない)、対面での監視(13%少ない)などに関しても、世界平均と比較して2桁少ないという結果が出ました。日本では、他国と比べてデバイス利用率が低く、子供たちのオンラインのリスクに関する経験の少なさに繋がっていました。

マカフィー 日本・アジア地域チャネルマーケティング本部長の青木大知は、次のように述べています。「保護者は、現実の世界で子供を守る責任と同様に、オンライン上でも保護者としての役割を認識しています。日本の調査結果から、海外と比べインターネット利用の安全性が比較的に安全なものと捉えられている傾向が見られます。またセキュリティにおける潜在的なリスクがあまり感じられていないことによる、保護対策の遅れが垣間見ることができました。小中高生のオンライン利用が高まるなか、セキュリティベンダー、通信事業者、デバイスにおいてどのような対策ソリューションが提供されているかを一度見直す良い機会であると考えます。」

2022年度McAfee Connected Family Study
マカフィーの調査によると、オンライン上の保護対策に関する全般的な考え方と、いくつかの微妙な違いが明らかになっています。いずれも、親と子の間には、オンライン生活を楽しみながら安全に過ごすという観点で対立関係があることを物語るものでした。本リリースでは、グローバルの調査結果とともに、日本の調査結果の一部を紹介します。家族の状況には、世界の傾向との相違が見られ、独自の傾向が確立している場合もありました:

  1. モバイルの成熟度:子供は何歳からオンライン生活を始めるのでしょうか?
    • 子供のネット利用は早くから始まり、起こりうるリスクも大人と同様です。世界的に見て、子供のモバイルデバイス利用率は、15〜16歳にかけて本格化し、この時期にモバイル利用率は大幅に増え、そのまま大人になってからの利用率に近づきます。
      • 世界全体において、子供はオンラインで安全に過ごしたいと思っており、73%の子供が、オンラインの安全性に関して他の情報源よりも親のサポートを必要としています。
      • 世界全体において、17~18歳までに子供が体験したオンラインリスクは、サイバーいじめは18%、オンラインアカウントの窃盗未遂は16%、個人データの不正利用は14%に増加しています。
      • 日本の子供のスマートフォン利用率は 10 代なかばで高くなっています。一方、10~14 歳の子供は、他国の同年代の子供と比べて、モバイルデバイスの利用率がかなり低くなっています。デバイス利用率の低さは、オンラインのリスクに関する経験の少なさとも一致しており、10か国のなかでサイバーいじめの経験が最も少ないという結果が出ました。
  2. 保護者としての親:親はオンライン上で子供を効果的に守れているのでしょうか?
    • オンライン上で子供の安全を守るという親の役割は理解されていますが、親はその実現に苦慮しています。
      • デスクトップ/ラップトップPCでは、親が自分自身で行っているオンライン保護対策は限られていると回答しています。これらの保護対策は、入手しやすく使いやすいにもかかわらず、子供にも同様の対策を施しているかという質問に対しては、低い数値を示しています。
      • 世界全体において、親の56%が自分のスマートフォンをパスワードやパスコードで保護していると回答したのに対し、子供のスマートフォンにも同じことをしていると回答したのは42%にとどまり、14%低い結果でした。
      • 日本では、ネットの閲覧履歴やメール履歴をチェックしているという回答した親はわずか9%で、世界全体の回答と比較すると23%低い割合でした。保護者機能ソフトウェアの使用、特定サイトへのアクセスの制限、対面での監視などに関しても、世界平均と比較して2桁少ない結果となり、子供のモバイルデバイスでセキュリティや安全性の対策を施すことが圧倒的に少ないことがわかりました。
  3. 秘密のオンライン生活:子供はオンラインで何をしているのでしょうか?
    • 子供はオンライン生活のなかでプライバシーの保護を望んでいます。
    • ブラウザ履歴を消去したり、オンライン活動詳細を伏せたりするなど、世界全体で半数以上の子供(59%)が何らかの形で自分のオンライン生活を親に隠したことがあると回答しました。
    • 世界全体において、オンラインで行う上位3つの活動は、親子で同じ傾向でした。
    • 短い動画を見る(YouTube) - 親:66%、子供:67%
    • インターネットの閲覧 - 親:64%、子供:66%
    • ストリーミング配信の音楽を聞く - 親:53%、子供:55%
    • 日本の子供は、モバイルでストリーミング配信の音楽を聴いたり、ゲームをしたり、長編動画を見たりする割合が世界平均に比べて低いという結果が出ています。一方、ネットの閲覧や通話については、海外の子供とほぼ同じ割合で利用しているという回答でした。
  4. ジェンダーによる保護のバイアス:女子のほうがオンラインの脅威を多く経験するのでしょうか?
    • オンラインでの保護に関して、親は男子と女子を異なる視点で見ているようです。世界的にジェンダーバイアスが明らかに存在し、男子に比べて女子のほうが保護や監視の目が行き届いており、男子のほうがオンラインの脅威を多く経験しています。
    • 調査対象のほぼすべての国で、10~14歳の女子は同年齢の男子よりもデスクトップ/ラップトップPCに保護者機能ソフトウェアをインストールされている傾向にあり、男子は親に自分の行動を隠す傾向が見受けられました。
    • 世界全体で、パソコンの閲覧・メール履歴を確認すると答えた10~14歳の女子の親は23%でしたが、10~14歳の男子に対しては16%にとどまりました。また、特定のサイトへのアクセスを制限する保護者は、女子が22%、男子は16%と、ジェンダーによる差が表れています。
    • 日本でも、女子のほうが男子よりも保護されている世界の傾向と同様ですが、他国に比べて保護者機能ソフトウェアの利用率は圧倒的に低くなっていました。パソコンでは、女子の15%が保護者機能ソフトウェアをインストールされているのに対し、男子は11%どまりで、4%の差があります。この差はモバイルでも同じで、女子が18%、男子が14%と、その差はやはり4%でした。

世界全体でみると、モバイルの成熟度、ジェンダー差、オンラインリスクに対する親の懸念の度合いなどは、各国によって異なります。

  • 日本の子供のデバイス利用は、他の国と比べて立ち後れており、サイバーいじめやネット上のリスクの発生率が最も低くなっています。例えば、オンラインアカウントの窃盗未遂は、わずか3%と、世界平均より12%も低くなっています。
  • 米国は、調査対象国の中でサイバーいじめの割合が最も高く(28%)、オンラインリスクにさらされる機会が多い一方、インドはオンラインリスクへの懸念が最も高く、モバイルの成熟度も早いと分かりました。
  • イギリスは、子供のデバイス利用時間を懸念する親の割合は44%と、世界平均を13%下回り、子供のオンライン保護が進んでいないことが分かります。またカナダは、親が子供のオンライン保護をすることへの信頼が世界平均より6%低い結果となりました。
  • ドイツは、オンライン上での子供の保護に最も関心が低く、ソーシャルメディアを通じて子供がサイバーいじめを受ける懸念も、世界平均より19%低い数値でした。
  • メキシコでは、子供にとってゲームの重要性が61%と最も高く、家族とのふれ合いでゲーム機が重要性だと回答した子供たちも70%と最高値を示しています。ブラジルの子供のスマートフォン利用率は96%と調査国の中で最も高い割合でした。

 

マカフィー エグゼクティブ バイス プレジデント兼最高製品・売上責任者のガガン・シン(Gagan Singh)は、次のように述べています。「マカフィーは、ご家族が安全なオンライン生活を送るためのツールや情報をお伝えすると同時に、サイバーいじめやサイバー攻撃などのリスクを高めるような習慣に対して気づきを促したいと考えています。当社は、マカフィートータルプロテクションなどのご家族で使えるツールも提供しています。デバイス使用状況の監視、スクリーンタイムの制限、アプリのブロック、Webサイトのフィルタリングを行うことができ、皆様のオンライン保護対策の強化にお役立ていただけます。ぜひ合わせてご活用ください。」

ネットに接続した家族に必要な行動とは?

  • オンライン上での活動についてオープンで透明性のある会話ができる環境を作り、家族のオンライン上での習慣や行動を理解しましょう。ゲーム機の使用時間の制限やソフトウェアのインストールなど、家族単位でどのように対処し、保護したらよいか考えるのに役立ちます。
  • チャット履歴の消去や危険なサイトへのアクセスなど、ネット上でリスクの伴う行動について子供に教えましょう。子供たちがサイバーいじめやオンラインアカウントの窃盗などを理解すれば、将来、彼らの家族の安全を守ることに繋がります。
  • サイバーいじめ、オンラインアカウントの窃盗、個人データの不正使用などが発生した場合に備えて、家族の安全を優先した計画を立てましょう。
  • マカフィートータルプロテクションなどのセキュリティプログラムを追加し、デバイスのルール設定、アクティビティの監視、不要なWebサイトやアプリのブロックを家族で行いましょう。

調査手法について:
McAfee LLCは、ネット接続している家族の成員(個人及び家族単位)に対して、オンライン上の接続と保護対策に関する考え方と行動に関する調査を実施しました。調査は、2021年12月13日~29日に、世界10カ国(オーストラリア、ブラジル、カナダ、フランス、ドイツ、インド、日本、メキシコ、イギリス、アメリカ)の10歳から18歳の子供を持つ15,500人の親と12,057人の子供を対象として、MSI-ACIがオンラインアンケートで実施したものです。日本のレポートは、こちらのリンクをご覧ください。

フルレポート(英語)は、こちらよりダウンロードできます。

世界各国の調査結果(英語)は、下記よりご覧ください。

マカフィーは消費者に役立つ情報をブログで定期的に発信しております。安全なオンライン生活のためのヒントについては、ブログをご覧ください。

マカフィーについて
マカフィー(Nasdaq:MCFE)は、消費者向けオンライン保護のグローバル・リーダーです。デバイスだけでなく人を保護することにも重点を置いているマカフィーの消費者向けソリューションは、常時オンラインの世界でのユーザーのニーズに適応し、適切なタイミングとセキュリティで家族や地域社会を保護する総合的で直感的なソリューションであり、ユーザーが安全な生活を送れるようにします。詳細情報については、https://www.mcafee.com/ja-jp/index.htmlをご覧ください。
*McAfee、マカフィー、McAfeeのロゴは、米国およびその他の国における米国法人 McAfee, LLCまたはその関連会社の商標又は登録商標です。

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