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愛を伝えるシーズンには、AIによる巧みなロマンス詐欺に要注意!

マカフィーの調査で、日本人の46%が生成AIによるメッセージに心を奪われる可能性があることが判明

 

 
 

2025年2月13日

AI、ディープフェイクを悪用した新手のロマンス詐欺がオンラインデートに影響をあたえ、ショートメッセージからマッチングアプリ、その他の方法でも広がっていることがマカフィーの調査で明らかになりました。

  • 米国人の半数以上(52%)、日本人の一定数の人(16%)が、オンラインで知り合った相手から金銭をだまし取られ、金銭や贈り物を送るよう圧力をかけられたと回答。
  • 米国人の5人に1人(21%)、日本人の一定数の人(15%)が、SNS上で有名人や著名人を装った人物から接触を受けたことがあると回答。
  • マカフィーは、7週間で321,509件の恋愛関連詐欺のURLをブロックしました。これは、バレンタインデーを前にしてオンラインデート詐欺が世界で急増していることを示しています。

オンラインのセキュリティ対策製品を提供しているマカフィー株式会社(本社:東京都千代田区)は、バレンタインデーやホワイトデーが近づくにつれ、多くの人が恋愛相手を見つけるためにマッチングアプリやSNS、チャットアプリを利用する中、AIによるロマンス詐欺、不正なアプリ、ディープフェイクによる詐欺が急増している実態について調査した結果を発表いたします。

オンラインロマンスの盛り上がり

オンラインデートの人気はこれまでになく高まっており、米国人62%、日本人29%の人が潜在的なパートナーと出会う手段として、マッチングアプリやSNS、メッセージングプラットフォームを利用した経験があると回答しています。特に、男性(31%)は女性(17%)よりもオンラインデートを積極的に活用している傾向が見られます。

オンラインデートに最も積極的なのは若いユーザーで、米国人の18歳から24歳の73%がTinderをはじめとするマッチングアプリを利用し、Snapchat(29%)やTikTok(25%)などのSNSも出会いの場として人気が高まっています。一方、オンラインで恋愛相手を求める人が増えるにつれ、詐欺のリスクも高まります。詐欺師は、偽のプロフィールやAIによる不正行為で、疑うことを知らない、オンラインで恋愛相手を求める人をターゲットにしています。

AI搭載のマッチングアプリの台頭

マカフィーの脅威リサーチ部門責任者であるアビシェック・カルニックは次のように述べています。
「テクノロジーは、世界中の人々を瞬時につなぎ、物理的な距離に関係なく、より深い関係やコラボレーションを可能にするなど、コミュニケーションに革命をもたらしました。しかしながら、それは詐欺師の手口も変えてしまいました。米国人の4人に1人以上(26%)が、マッチングアプリやSNS上で、実在する人物になりすましたAIチャットボットからアプローチを受けた経験があると回答しています。また、驚くべきことに76%は、詐欺師がAIを使って恋愛関係を偽装し、金銭的または感情的に被害者を操ることは容易であると考えています。AIを駆使した詐欺がますます巧妙になる中、人々が警戒を怠らず、オンライン上で自らを守ることがこれまで以上に重要です。」

この懸念は杞憂ではなく、米国人の約3人に1人(32%)、日本人の46%が、AIチャットボットに対して恋愛感情を抱く可能性があると考えています。テクノロジーが思いがけない方法で人間関係を再構築するにつれ、詐欺の新たな機会が生まれています。

詐欺師はAIが作り出した架空の人物を利用するだけではなく、彼らは有名人になりすまし、その人物における信頼や憧れを悪用する場合があります。ロマンス詐欺におけるディープフェイクの欺瞞に対する懸念は急速に高まっています。有名人になりすましたセレブ詐欺の被害に遭った人のうち、米国人の33%は金銭を失い、21%は個人情報を盗まれ、被害額は1人あたり平均2,000ドル(304,000円)近くに上ります。一方、日本人の27%は金銭を失い、18%は個人情報を盗まれ、金銭を失った人の平均損失額は、約785,000円でした。

甘い言葉から詐欺まで

AIを駆使したロマンス詐欺はマッチングアプリ上のみならず、SNSやメッセージングプラットフォーム、さらには正規の出会い系サービスを模倣した詐欺サイトでも行われています。

米国の調査結果によるとマッチングアプリ(78%)は、ロマンス詐欺に遭遇する可能性が最も高い場所であり、次いでSNS(72%)、テキストメッセージやメール(65%)が続きます。一方、日本では、53% の人がマッチングアプリ を利用したことがあり、Tinder(35%)、Match(13%)が使われています。57% の人が、恋愛の相手を見つけるためにInstagram(38%)、X(38%)、 TikTok(20%)といったSNSを利用し、45% の人が恋愛相手を見つけるためにEメール(31%)、テキストメッセージ(22%)などのメッセージングアプリを利用したことがあると回答しています。特に厄介なのは、詐欺師が単に理想の相手を装うだけでなく、偽の出会い系プラットフォームを作成し、個人情報や金銭に関するデータを盗もうとするケースです。

マカフィーの調査チームは、約11,000件の不正なマッチングアプリのダウンロード試行を確認し、そのうちTinderとOKCupidが全体の84%を占めていることを特定しました。さらに、マカフィーは7週間でロマンス詐欺に関連する321,509件の不正URLをブロックしており、これは1日あたり6,000件以上に相当します。

高額な代償を伴う恋愛詐欺

偽のプロフィールやAIを駆使した詐欺にとどまらず、詐欺師は人々の財布を狙っています。オンラインで出会った相手に金銭や貴重品をだまし取られ、プレゼントを送るよう強要された経験がある人は米国人で52%、日本人では16%に上ります。特に暗号資産詐欺を目的とした、恋愛関係を装った金融詐欺が急増しています。

オンラインで恋愛相手を探す際の安全対策

オンラインでロマンス詐欺が増加している現状を受け、マカフィーはオンラインで出会いを求める人々に注意を促し、以下の点に気をつけるよう呼びかけています。

  • 「うますぎる話」には注意する:相手がビデオ通話を避ける、すぐに別のプラットフォームへ会話を移そうとする、または出会って間もないのに愛を誓うような場合は、慎重に対応しましょう。
  • 相手の身元を確認する:画像検索で相手のプロフィール画像を検索し、SNSでの行動をチェックして、相手が本人であることを確認しましょう。
  • 個人情報を保護する:詐欺師は誕生日やペットの名前などの些細な情報からパスワードを推測し、個人情報の盗難を試みます。
  • お金や贈り物を決して送らない:交際相手が金銭的な援助を求めることは適切ではありません。
  • オンライン保護ツールを使用する:マカフィー 詐欺メッセージ対策」といったツールは、疑わしいメッセージ、フィッシング詐欺、AIによる詐欺をリアルタイムで検出してブロックします。
  • McAfee+のような包括的なオンライン保護に投資:最大限の個人情報保護、プライバシー保護、デバイス保護を提供する製品を使用することで、自分や家族をオンライン上の脅威から守ることができます。不審なリンクやサイトを検出・ブロックする機能により、より安心してインターネットを利用できるようになります。

調査方法
ロマンス詐欺と、その詐欺が消費者にもたらす影響をテーマとしたこの調査は、2025年2月にオンラインで実施されました。7か国(米国、英国、フランス、ドイツ、インド、日本、オーストラリア)の18歳以上の成人7,000人が調査に参加しました。

マカフィーについて
マカフィーは、消費者と中小企業向けのオンライン保護のグローバル・リーダーです。デバイスだけでなく人を保護することにも重点を置くマカフィーの消費者および中小企業向けのソリューションは、常時オンラインの世界におけるユーザーのニーズに適応し、適切なタイミングとセキュリティで家族、地域社会、ビジネスを保護する、総合的で直感的なソリューションを通じて、ユーザーが安全に生活できるよう支援します。
詳細情報については、https://www.mcafee.com/ja-jp/index.html をご覧ください。
*McAfee、マカフィー、McAfeeのロゴは、米国およびその他の国における米国法人 McAfee, LLCまたはその関連会社の商標又は登録商標です。